クラウド管理寺務台帳

特許取得済

導入寺院の声

「クラウド管理 寺務台帳(以下、寺務台帳)」導入までの経緯、導入の決め手、使っていただいた印象や感想など、実際に導入いただいた寺院様にお話を伺いました。
正行寺 様の
導入事例(ご利用例)

法要の「伝え漏れ」がゼロに。檀家様一人ひとりに寄り添うための「檀信徒カルテ™」活用術

正行寺 (しょうぎょうじ)
浄土宗 宮崎県

ご利用期間
1年1ヶ月(2024年5月現在)
ご利用プラン
基本+納骨堂+合祀+月参り
ご利用人数
3名

「お参りに行く前の不安がなくなり、心構えがガラッと変わりました」。そう語るのは、浄土宗 正行寺の副住職・野﨑様です。

寺族内での情報共有や寺務を円滑に行いたいとの考えから「寺務台帳」を導入した正行寺様では、日々の情報を「檀信徒カルテ」として蓄積。複雑な月参りの管理を劇的に効率化させただけでなく、事前の「状況把握」によってご供養への向き合い方まで変わったと言います。

アナログ管理から脱却し、お檀家様一人ひとりに深く寄り添う体制をどう整えていったのか、現場の生の声をお届けします。

導入のきっかけ:「住職頼み」の管理から脱却。突然の引き継ぎを機に実現した寺族3名での情報連携

――「寺務台帳」を導入された時期と、その背景について教えてください。

ちょうど去年の3月末、父(住職)が手術をすることになり、それを機に副住職の私が全ての法務を取り仕切るようになりました。まさにその時期が、「クラウド管理 寺務台帳」を導入して走り始めたタイミングでした。

以前は、紙での管理かつ住職が高齢になってきていたこともあり、情報が副住職の私にうまく共有できていないことがあり、法要の依頼があった・なかったといった伝達ミスが少しずつ増えていたんです。「いつか準備をしておかなければ」という危機感を持っていたのですが、まさに父が体調を崩した時期とも重なったので、導入しておいて本当に良かったと実感しています。

現在は私だけでなく、僧侶の弟や事務を担う妻もログインして、3名体制で活用しています。弟は「どこのお家か分からない」という時の検索に、妻は電話対応やスケジュール管理にと、それぞれの役割に合わせて活用しています。

クラウド管理寺務台帳の活用シーン1:複雑な「月参り」の管理が驚くほどスムーズに

――「月参り」機能も積極的に活用されていると伺いました。具体的な利便性はいかがでしょうか?

月参りの管理については、ものすごく便利になりましたね。これまでは毎日のように「誰がどのお家にお参りに行くか」を手作業で割り振り、回忌法要と重なっている場合のスケジュール調整なども行っていたのですが、その工数が劇的に減りました。

特に助かっているのが、イレギュラーな月参りへの対応です。「いつもは3日のお参りだけど次回は2日に来てほしい」「偶数月だけお参りに来てほしい」といったご要望に対しても、予定変更機能やスキップ機能を使って柔軟に管理できます。また、期日が過ぎたら自動的に履歴として残っていく仕組みになっているため、入力漏れを防げる点も非常に重宝しています。

さらに、寺務台帳で入力した月参りの予定がGoogleカレンダーと連携されるため、私だけでなく妻や弟とも「明日の予定」を一覧で共有できます。寺族全員が常に最新のスケジュールを把握できるようになったことで、法務全体の運営が非常にスムーズになりました。

クラウド管理寺務台帳の活用シーン2:棚経の効率化からカレンダー配布の管理まで

――「棚経」機能についても、現場ならではの活用をされているそうですね。

はい、特にお彼岸やお盆の時期には、回る順番を直感的なドラッグ&ドロップでシフト組みできるのが素晴らしいですね。

現場では、スマホで寺務台帳の画面を見て「次はこのお家に行ってこれを伝えてみよう」「このお家はこの部分に配慮しよう」というシミュレーションが事前にできるのは、現場に立つ人間として非常にありがたいです。

また、回る順番を印刷した名簿を持ち歩き、お参りが終わったお家を蛍光ペンでチェックしていくという使い方もしています。さらに、今年からお寺のカレンダーを縁の深い檀家さんに手配りすることにしたのですが、その際にもこの「棚経」機能を活用しており、300件以上の配布管理が非常にスムーズに行えました。

クラウド管理寺務台帳導入後の変化:法要の「伝え漏れ」がゼロになり、檀家様の信頼も向上

――導入前後で、お寺の運営にどのような変化がありましたか?

一番大きな変化は、法務の「伝え漏れ」や「抜け忘れ」がゼロになったことです。

以前は、管理がアナログだったこともあり、細心の注意を払っていても年に何件かは、予定を失念してしまっており、慌てて駆けつけるという、心苦しいこともありました。せっかくのご供養の場を、お互い少し重い雰囲気で務めてしまうことが何よりの悩みでした。それが今は一切なくなり、安心して落ち着いて務められるようになりました。

また、お檀家様からの反応もとても良くなりました。妻が電話を受けた際、寺務台帳をパッと開きながら「〇〇様の何回忌ですね」とお伝えすると、お檀家様は「あ、分かってくれているんだ」と非常に安心されます。その後、月参りでお家を訪問する際にも「奥さんが丁寧に対応してくれた」と喜んでいただけることが増え、お寺に対する信頼感の向上を実感しています。

お参り前の「状況把握」が変えた心構え。不安を手放し、一人ひとりに深く寄り添うお勤めへ

――機能面以外で導入してよかったことはありますか?

お参りに伺う前に「状況把握」ができることが、私の心構えをガラッと変えてくれました。

「この家はどんな家族構成で、以前はどういうお話をしたか」「今回はどなたが施主を務められるのか」といった情報を事前に確認できるので、伺う際の緊張や不安が軽減されました。 お檀家様お一人おひとりの背景をしっかり理解した上で、寄り添ったお勤めができる。まさに「檀信徒カルテ™」をつくっていくという概念は、私たちにとって画期的なものでした。

現在はスマートフォンやタブレットでも活用しています。先ほどのカレンダー連携により、家族全員が「明日は法事が何件あるから、この月参りは弟に任せよう」といった判断が頭の中で整理しやすくなり、運営のストレスが大幅に減りました。

今後の展望:足元を固め、次世代へつなぐ土台作り

――今後の展望について教えてください。

まずは、関わっているお檀家様やご信者様の情報を、より強固に、正確に整えていくことが目標です。

「寺務台帳」がなければ、紙ベースのお寺をデジタル化していくことは不可能だったと思います。現在は古い過去帳の書き起こしや、納骨堂の契約情報の紐付けを進めている段階ですが、誰が見ても一目瞭然な体制を作ることが、お寺の足元を固めることになると考えています。

というのも、全国各地どこでも同じ事が言えますが、少子高齢化が進み、今まさに寺の存続が危ぶまれる時代へ突入しています。人口減少は、つまるところお寺を支えていただく方々の減少ですので、この危機感は常に感じておかなければなりません。

物質至上の資本主義の限界が近づいていると言われる現代にあって、私たち人間は改めて精神的な充足を求めているように感じます。戴いた命をいかに全うするか――その問いに向き合う今こそ、仏教が求められているのではないでしょうか。諸行無常は世の真理であり、いつか寺院が衰退することもまた当然あり得ることです。しかし、存続する限りは、仏法を広くお伝えしていきたいと願っています 。

今後どういった時代を迎えるかは予測困難ですが、私がいなくなってから100年は存続できるお寺づくりが、私の人生の展望です。そのためには、誰が住職を継いでも良いように、お寺の情報を誰が見ても分かるようにまとめておかなければなりません。

「住職しか知らない」を無くせる『クラウド管理 寺務台帳』が、お寺の財産になることは間違いないと確信しています。

お参りの際に檀信徒様の目の前で寺務台帳をタブレットで開くと、お寺のデジタル化に戸惑いや驚きを示される方も少なくありませんが、 そもそもお寺というのはその昔、時代の最先端のものが集まる場でもありました。

お寺こそ、移り行く時代に対応していく「変える勇気」と、変えてはいけないものを「護る努力」の両方を持ち続けることが大切だと感じています。
こうして基本的な土台をしっかり整えた上で、将来的にはHPの制作や永代供養墓の新設など、新しいことにも挑戦していきたいですね。お檀家様のご供養心にしっかり寄り添い続けるために、これからも「寺務台帳」をフル活用していきたいと思っています。

取材に協力いただいた寺院

正行寺

〒887-0001 宮崎県日南市油津1丁目-4-1

宮崎県日南市の港町・油津に位置する、浄土宗の寺院。マグロ漁や飫肥杉の積み出しで栄えた油津の歴史とともに歩み、見晴らしの良い高台から、今も静かに地域の人々を見守り続けています。

正行寺

今回お話を聞いた方

野﨑亮彦さん

野﨑亮彦(のざき りょうげん)さん

正行寺 副住職

浄土宗青年会の事務局長を8年間務めたのち、2026年度より同会の会長に就任。また、地域の商工会青年部の役員も務めるなど幅広く活動されています。
地域社会とお寺の関わりを深く考える中で「まずは自坊の基礎(足元)を固める必要がある」との気づきに至り、寺務のデジタル化を推進。現在は、有事の際に避難者が数日間過ごせる備蓄を整えるなど「災害に強いお寺づくり」にも取り組み、地域社会と共に生きる安心の拠点を目指しておられます。